[もりや稽古]　第157回

今日は暖かいですね。そろそろ給水が必要になるのかも知れません。
各自水筒などご用意くださいますよう、お願いいたします。
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暖かくなってきて、少し汗がにじむような稽古ができたかと思います。
そうすると今度は緊張感が薄れてきますので、
稽古に集中できなかったりします。
このように何かを行うことにより、
他の何かがおろそかになることを
英語ではtrade offといいますよね。

頭でのみ理解しようとすると、このトレードオフがよく起こります。
だから、できないよね、という結論を導くことになってしまいます。

一方で、身体は同時進行でたくさんの処理を行うことができるようです。

頭で理解しつつも、身体で感じ取って行くことも忘れないでください。
これはネット社会に生きているからこそ、忘れないでいただきたいことです。

つまり身体性の問題ですね。このご時世に体を使う活動をわざわざやることの意味も見出せるはず。

一教は、通常とは逆に入って行く。
両手どりは見えない中心を捕まえる。
四方投げは二歩目に踏み込む足に全体重を乗せ切る。

これは言葉での表現を聴いているだけではなんともなりません。

稽古によって、トレードオフに陥らない、その利便性・同時進行処理能力に気づいていただけたらと思います。