『受けはアタッカー』: 受けは少ないインプットにどうやって反応すべきか
合気道の稽古では、自分よりも明らかに弱い力の人が相手になることがありますね。そんなときの考え方です。
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明らかに弱い力の人が相手になるとき
- 微弱な力を、自分のお腹の真ん中で受け止めるようにする。
- 肩の力を抜いて抜いて、お腹まで伝わってくるようにして受け止める。
- 足をつかって、その力を分散させていく。
- 耐えるのではなく、反応していく。
これらを行うことで、自分の中心部への意識が高まっていきます。つまり、力の弱い人と稽古するときには、より繊細な受けをして、精度を高めていくことをします。
「肩の力を抜く」の代わりに
初心者の方は「肩の力を抜いて」と指導されることが多いと思います。
でも、実際は肩の力を抜き続けるのって、至難の技なんですよね。
何もしていないで立っているときに肩の力を抜く。これなら大多数の人ができるはずです。
でも四方投げをかけられているとか、入身されたときとかわずかに身体に緊張が走る。
緊張が走れば、反射的に身体が硬直して「肩の力を抜く」というのが意識できなくなります。
かく言う私も何度も注意されました。し、今でもたまに「あ、緊張した」となって、肩に力が入ってしまう事が多々あります。
そんなとき、意識して欲しいのが「肩甲骨の下の筋肉」です。
なんか緊張してきたな、と感じたらすぐに
- 肩甲骨を意識する。
- その下にある筋肉を意識する。
- そこにむしろチカラを込める。
- その込めてしまったチカラを抜く。
- 1.に戻る。
これを繰り返します。
受けはアタッカーです
また、受けを単に「技を受ける人」として捉えてしまうと固まります。
合気道は型を繰り返し学びますが、その形を覚えてしまって、その技を「仕手」の人がしやすいように「受けてあげている」。こう捉えてしまうと覚える事が多くなってしまい、一歩も二歩も遅れます。
そうではありません。
受けはあくまでattackerとして覚えましょう。アタックする人。攻撃する人。さらに言えば、技が終了するまで相手の中心部を攻め続けることが大事です。
言うは易しですが、最後まできっちり受け続けるのは体力的に大変です。二、三本受けたら、それこそ肩で息をするように成るくらいです。
でもそうやって受けとして最後まで攻撃し続けられると肩に力が入らなくなります。
次はこう動く、と頭で認識すると動けなくなります。