四方投げ
基本三技の一つ四方投げです。守谷合気道クラブで教えている片手取り四方投げをまとめます。
基本の考え方
背骨を意識できるか相手と接点ができた瞬間に背骨を意識できるか。これが重要です。
手首なり、握られたところはあくまで接点です。そこから何も始まりません。むしろ、そこは悟られないように無視します。
意図的に無視できるかどうかに稽古量がかかわってきます。意識するのは相手との背骨の距離です。
近すぎる場合は、自分の後ろ足を少し引いてもいいでしょう。遠い場合、相手の腰が引けている場合は、自分から接点を創ってやる必要があります。
手を下ろしていけるか
四方投げ、という名前はついていますが、いったん投げる、という概念を捨てる必要があります。
四方投げ、ではなく言って見れば、四方下ろし、という感じなのです。
相手の背骨を意識して、そこから少しずらして四方投げの運足をします。大切なのは二歩目の土踏まずに乗り込むこと。
これができないと、大きな人を崩すことができません。その上で、遠いほうの足で制御します。
受けの取り方
受けの人は初心者なら例外なく、投げられるとき肩に力が入ります。
一方取りの人は例外なく、最後の投げに力がこもってしまいます。正直な反応だと思います。しかし、この正直な身体の反応を、稽古によって少しずつ矯正していきたいところです。そうでないと、稽古する意味がないです。
受けは、投げられるとき、掴んだ部分はしっかり持った上で、肘、肩、腰の筋肉をゆるめます。
取りは、投げるとき、結果として投げます。
つまり、過程で崩し切れていれば、投げる、という行為のベクトルはいらなくなります。
師範代の技をみると、投げているようにみえるかも知れません。でもそれは錯覚です。もしくは、師範代としての私の技が未熟だからです。
そうではなくて、過程の中で、足で崩していきましょう。二軸相手の手を上げたときに、自分の身体が開いているかを確認です。開いていると、二軸を意識できるはずです。
最終更新日: 2019年03月14日