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第三十回稽古雑感、多数を覚えるのではなく、一つを掴む

第30回目の稽古につきましては会員の方が書いていただいきましたので、こちらはその補足をいたします。

そうですね。技が進んでいく、という意味が「技のコレクションをどんどん増やしていって、目新しいものをどんどん暗記していく」のではないという部分に気づいていただけたのは本当にうれしいことです。

ひとつの技を深く習得することが他の技への波及効果を生み出すか。答えはYES。

合気道の技を稽古する、というのはパソコンで言ってみれば、自分の身体のOSをバージョンアップ、グレードアップしていく、ということと似ています。

個別のアプリケーションをたくさん集めて、ハードドライブがパンクしてしまうのとは意味合いが違います。

大きな象をその像のまま捕まえることができない。だから、しっぽの部分を掴みながら想像するしかないのです。しかし、合気道の場合はそのしっぽを通じて象の中心を感じ取ることができるのです。

記事公開日: 2010年07月03日
最終更新日: 2012年02月06日
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