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合気道は日常において役に立つのか?

合気道の稽古は現実に役に立つのか、それとも役に立たないのか。一言コメントいたします。

△たのしく、且つ、厳しくするにはどう稽古したらいいのかぁ、と思案中の曽我(守谷合気道クラブ代表)。

この記事の目次

簡単に役立つものは簡単に役立たずになる

伊集院静さんが言っていたのですが、「簡単に役立つものは簡単に役立たずになる」のだそうです。

合気道は正反対です。そう簡単には役に立たない。でも身につけることができた術理は、いろんな場面に応用が利くようになります。

最小の努力で、最大の効果を上げるのが武道の神髄。しかし、そこに至るまでは、壮大な「遊び」が必要です。

現実的なものは稽古できない

私が納得している一つのロジックがあります。それは、

格闘の現実において役に立つことは、稽古できない。

というもの。だって、役に立つ→相手は相当なダメージを受けた→次の稽古に来られないから。

すぐ役に立つ→「お前は既に死んでいる」状態ですからね。お弟子さんが育ちようがありません。

稽古できることのメリットとデメリット

合気道はやらせ、だとか、本当の喧嘩になったらボコボコにやられる、だとか非難されることがあります。

でも、次の稽古に相手が道場に来ずに、最強になったとしても、ひとりきりになって寂しいだけ。

みんなで楽しく稽古し、且つ強くなっていくための工夫が合気道にはたくさんあります。

開祖植芝先生も楽しく稽古

合気道の開祖、植芝先生も「稽古は楽しくないといかん」とおっしゃっていたそうですよね。

稽古は厳しいが、たのしくないといけない。次の週も稽古する人が道場にどんどん集まるような工夫が必要です。

安心感の提供

合気道で身につけた様々な関節技は、すぐに全くの素人に試すことができないですよね。

遊びで技をかけたりして子供達と騒ぐことはあっても、真剣に技をかけたらもちろん怪我しちゃいます。

ただし、心のどこか奥底で、密かに願っているものです。

どこかで真剣に合気道の技を使える場面はないものかな?

と。長年稽古した自分の実力を試してみたいな〜、とか、そんな不埒なことを考えていて、いかんいかん、と湧き上がる思いを打ち消してきました。

最近、そのような心構えが許される場所を見つけました。

小学校五年生になる息子君がスケートボードに填まっています。

このスケボーパークの見回りをしています。

草をむしったり、会場に入ってきてしまった虫を箒で掃き出したりして細々動き回ります。

スケボーパークには様々な人がやってきます。

ストリートの文化があるので、割とやんちゃなお兄ちゃんたちもやってきて、派手なワザを決めて大きな声であおり合ったりしています。

子供が沢山いるのですが、周辺でのたばこも別に規制されているわけではないようです。

さて、そんな中掃除夫としての曽我はちょこまかと見回ります。

ふと思いました。

そうか。この場所でもしトラブルが発生したら、取り押さえが可能だな。

と。なので、むしろ小競り合いあれかし、なんて思っちゃいます。

もしかしたら、雰囲気にも出てしまっているかも知れません。で、言いたいのはこのことです。

掃除夫を演じることで、スケボーパークに一定の安心感をもたらしているのかも知れない、ということ。

合気道は役に立つのか。

はい、抑止力としての合気道はその場に安心をもたらします。

と言って良いのではないでしょうか。

持っているけど使わない。心の余裕が周囲への安心感をもたらします。

また、草を取るために鍬のような器具を使って、地中深く根付いた草を掘り起こして根絶やしにします。

そこで、振り下ろすときはもちろん肩甲骨を立てて。親指を内転させてます。

ざくっと刃物が土に食い込む感触は気持ちいいですね。

日常では振り回すことの出来ない刃物を振り回すことができるのも掃除夫の特権です。

記事公開日: 2024年11月09日

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