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第294回 師範稽古 および納会

2016年のテーマはなんでしょうね。溝口師範に導かれた守谷合気道クラブの方針はぶれることはないでしょう。「受け身」を「取り」と同じように考えて、最後まで相手を攻撃し続ける受けにより、上達を目指します。

四股踏み、という一人でやる運動があります。片手を上において、もう片方を添える。その添える動きで重心の移動を感じ取り、下に下ろした後、反対側の足が上がる。反対側の足をあげる、ではなく、足が上がる、ところがポイントです。どうしても筋肉で足をあげてしまいがちですが、反対側の手が下がることで、もしくは下げることで、反対側の足が上がるようになるのです。うまくバランスがとれるとそのままじっとしていらえることもあります。一分、二分。個人的には二分ぐらい片足をあげていられるようにしたいですね。

このような地面からの力を配分よく自分の身体の中に取り入れることができれば、どんな受けを取っていても自分のためになります。ためになるとは、お腹に何かがチャージされる感覚です。

師範のいわれる「空振らない」感覚のことです。

受けを相手のためにやってあげている、という感覚をもっているうちは上達しないのです。なぜなら社会人の稽古は週に一回か二回。その稽古の半分を相手の稽古に「付きあっている」という感覚では、絶対的な時間が足りないのです。一時間なら一時間フルに活用して、しっかり汗を流したいところです。

では足腰を鍛えながら受けを取っていると、何が待っているのでしょう。どんないいことが具体的にあるのでしょうか。

それは一教などをしているとき、あくまで時々ですが、腹にがつん、という感触が残ることがあります。手で振り回していた間には決して味わうことのなかった感覚です。それが出たときには

「あっ、これか」

という驚きがあるはずです。なぜなら今まで生きてきた味わったことのない感覚が身体をかけめぐるからですね。

あるいは肩取り二教をしたときに、相手のあごを目がけて肘を入れたとき、「身体全体で崩している」という感覚が駆け巡ることがあります。これは決して押し返しているだけの合気道稽古では味わえないものなのです。

空振ることなく、体全体が相手を崩している、という感覚。これをぜひ皆様に味わって欲しい。

2016年は一本でも二本でもそんな技を繰り出すことができたらいいな。

私も師範稽古には目の色変えて稽古してます。みなさんも一本でも多く師範の受けをとってくださいね。

記事公開日: 2015年12月10日
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