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合気道の仕手は、受けにいったん全てを委ねることから始まる

この記事の項目

△肩甲骨の下の筋肉を意識し続ける稽古。

無時間モデルってご存じでしょうか。

「買いたい!」→「手に入った」

この矢印の間に時間的要素がなるべく介在しないように、というのが無時間モデルの考え方です。ふと思い立って何かを買いたいと思ったときに、どれぐらい身近にいられるのか、というのが発想になっています。

コンビニが一番身近な無時間モデルの典型例なのでしょう。

しかし無時間モデル、というのはなんだかちょっと神経症的な感じを受けます。

あまりに早すぎる。熟成期間がない。

発酵食品は、時間が経たないとおいしくならない

発酵食品は、時間が経たないとおいしくならないですよね。

それを拙速でやろうとするとろくなことがありません。

時間を早め、多く収穫し多く消費してもらう。これが養殖の発想なのですが、やりすぎはまさにブロイラーです。

ここで稽古指導の話題です。勢い、いっぺんに教えていっぺんに上手くなって欲しいと願うものですが、後輩を育てていくのはまさにながーい目で見ないといけないと思います。各々それぞれの事情を抱えて上手くならないものなのですから。

自分の成長過程を振り返ってみますと、一つの課題を抱えているとしたら、その課題がクリアできない内は、いくら高尚なことを言われても頭に入らない、という時期がありました。

ブレークスルーはある日突然にやってきます

個人的な技のブレークスルーはある日突然やってきます。

私にとって、大きな技の転換期は「掴んできた受けの意図をまずはそのまま自分の中に取り入れる」ことをしてみたときでした。

自分の腕をひとまず忘れる。

相手に掴ませる。

ひじの力を抜く。

二の腕の力を抜く。

相手の対軸に自分の対軸をぶつける。

クロスした土踏まずから力を発進させる。

軸で倒す。

最後まで離れない手、が理想です。

手が離れない、ところまでいくと全身の体重をかけた技が手刀に乗り、相手は倒れます。

記事公開日: 2024年11月12日

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